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甲府市住吉にある住吉神社の歴史は古く、聖武天皇の御代には現在の高畑(荒川の辺り)にあり、後に武田家代々の軍陣守護の神となり、稲積の庄一条小山(現在の舞鶴城公園)に移りました。甲府城築城により文禄年間(1592~1595)に現在の地に移ってきました。
現在の拝殿、本殿は寛文8年(1668年)に再建されたもので、屋根は宝歴6年(1756年)に葺き替えられました。やはり江戸時代に建てられた随身門は確かな建築技術で、今に至るまでその美しさに圧倒されます。
今も大勢の人が地区の内外から手を合わせに訪れる、人々の心に寄り添った神社です。
建立から350年が経ち、建物の各所に傷みが目立ち始めたので、この度拝殿、本殿の改修を行うことになりました。
修復された本殿内部
ヨロビの修正
建物のヨロビを修正しています。また軒下の右端の組物が欠損しているのが分かります。
本殿内部の修復
本殿内部は板壁が傷み隙間だらけです。装飾物の塗りも色があせていました。
板壁ではなくボードにクロス貼りで仕上げました。
組物の再現
組物が無くなっています。
組物の部材です。
右側が再現された組物、塗装により違いが分かりずらいです。