設計 (株)住まいの松木一級建築士設計事務所
施工 株式会社住まいの松木
完成 平成19年
リフォーム工事を紹介します。昭和45年頃建てた家を、18年後の昭和が終わる頃、最初のリフォームしました。主に水回りと、玄関、居間です。トイレを水洗にして、居間にはL字型に廊下を増築しました。(ここまでは地元の工務店の施工)それから20年経ち、今回は二度目のリフォームです。
リフォーム前
昭和45年当時のままの外観です。
玄関と右側が居間になり、廊下が増築されました。白い壁の部分が、最初にリフォームしたところです。
居間です。畳の間で8畳あります。居間南に面したガラス障子のところは、新築当初は、単板ガラスのサッシとカーテンで、その向こうは屋外でした。断熱材も入ってなく、夏は暑く、冬は寒かったそうです。
18年後のリフォームで増築された廊下です。この空間により、夏も冬も大分快適に過ごせるようになりました。
居間から西側玄関ホールを見たところです。
居間から北側の台所と食堂を見たところです。
台所は18年後のリフォームの時にL字型のシステムキッチンにしました。木目調でちょっと高額でした。シンクは当時流行ったダブルシンクにしましたが、充分に使いこなせませんでした。食堂セットを置いてここで食事をとっていました。
台所から居間方向を見たところです。右側のドアから玄関ホールに行けます。
玄関ホールから玄関戸を見たところです。左にストリップの階段が見えます。
リフォーム後
玄関戸は引き違い戸からドアになりました。玄関左の部屋は応接セットを置いて、応接間にしていましたが、ほとんど利用することがなかったので、それまで北側にあった主寝室を、日当たりのよいここに持ってきました。
主寝室です。廊下を挟んだ奥の部屋が、元々寝室でしたが、納戸にしました。
玄関ホールです。上がり框を進むと右側に畳敷きの居間があります。玄関カウンターは手造りで、長さは2mあります。、天版はタモ、開き戸は栓の突き板です。階段はストリップ階段は止めて、玄関からは見えにくくし、階段下に収納を設けました。
玄関戸を見たところです。左側の建具は階段下を利用した収納になっています。
居間からっ玄関ホールを見たところです。前回のリフォームで増築した廊下はなくなりました。
居間です・正面の障子はリフォーム前から使っていた障子です。
畳敷きの居間からフローリングの間を見たところです。右側に見える引き込み戸は間仕切りにもなります。人が集まる家なので、台所は対面として、出来るだけ広い空間を確保しました。
正面に見える収納カウンターは玄関と同じ仕様です。
このリフォームは、奥様がご主人を亡くされたのを機に、一大決心をして行いました。予算が決まっていたのですが、一人暮らしになるので、防犯の意味も込めて、小さい家の新築を提案しました。が、「農家の母屋がそんなに小さくては困る」、とのことで52坪のリフォームになりました。
3人の子どもと6人の孫が一堂に集まっても十分な広さが確保でき、間仕切り戸のおかげで気密性も保てました。寝室を南側にもってきたので、布団干しも楽になり、冬、寒い思いをしなくなったとのことです。今80才を過ぎても、モモ、ブドウ、枯露柿の出荷の追われ、趣味も多彩で、あまり、のんびりとしているのを見たことがありません。新築そっくりさん という言葉がありますが、面積の半分はリフォーム前の面影がなく、新築のようです。施主様の希望もクリアでき、上手く出来たと自負してるリフォーム工事でした。