トピックス

古民家解体、再生工事 甲州市K邸

                     設計 (株)住まいの松木一級建築士設計事務所

                     施工 株式会社住まいの松木


画面をクリックすると拡大されます。

とりあえず数枚完成写真を載せます。

DSC09455.JPG






DSC09480.JPG





DSC09301.JPG





DSC09220.JPG





DSC09260.JPG



再生工事が始まります。

甲府盆地東部に位置するこちらの古民家の解体から再生されるまでの様子を工事の進行と共に紹介していきます。

工事着手前 外部南面

DSCN9585.JPG



東降し部 

DSCN9587.JPG




北東部  

DSCN9591.JPG




北西面

DSCN8386.JPG

 

 

  西妻面

DSCN9143.JPG




北面2F部 軒先が相当傷んでいます。

DSCN9148.JPG




西北隅,屋根もくじけています。

DSCN8946.JPG




本館屋根も相当波打って見えます。

DSCN8936.JPG




東妻側壁は大壁で、土壁漆喰その上にサイディングが貼ってあります。

DSCN9141.JPG



工事着手前 内部 (調査写真)

2F調査,番付

古民家再生なので現状を把握するため細部に至るまで調査し伏せ図を書くための番付を付けていきます。

2Fい七八西裏.JPG



材料も尊かったのでしょう古材がかなり使用してあるようです。

2Fほ四向東裏 (4).JPG




DSCN9177.JPG





DSCN9202.JPG




2階天井,3階床です、3階も蚕室だったためすのこ敷きです。

DSCN9159.JPG




3階,小屋裏です。

DSCN9236.JPG




DSCN9241.JPG




DSCN9238.JPG




1階調査,番付
壁,天井がカラー合板で改修工事がしてあり梁柱が見えないので一部撤去しながら調査していきます。
ほ,は四向~七廻り表.JPG




南内縁ローカ降し部

れ弐表東 (2).JPG




と四向左裏.JPG




ぬ弐裏東(3).JPG




壁を剝すと差し鴨居がシロアリに喰われてボロボロです、撤去,入れ直しです。

ぬ弐裏東 (2).JPG



 
1階天井,2階床です。2階が蚕室だったため根太スノコ敷の上ゴザ敷です。

DSCN9308.JPG




DSCN9312.JPG 

 


DSCN9336.JPG

 


南内縁です。

ぬ壱前ぬ弐わ弐西.JPG




3間続き和室部

わ通りれ通りぬ四向東.JPG




中廊下部

わぬへ九東.JPG




北降し屋根小屋裏です。

DSCN9295.JPG




床下調査

DSCN9483.JPG




多少手が入れてあります。

DSCN9488.JPG




調査も終わり再生計画設計ができました。  設計イメージは、武家屋敷風住宅です。
既存1階平面

DSC09488.JPG



再生計画1階平面図

DSC09492.JPG



既存2階平面図

DSC09489.JPG



再生計画2階平面図

DSC09493.JPG



既存1階梁伏せ図   2階梁は、養蚕専用住宅だったのでしょう,長いスパンを小さい材料で跳んでいました。とても2階に住める梁配りではありめせん。 

DSC09490.JPG



再生計画1階梁伏せ図  赤く示した梁桁が新設材です。 2階全体を居室に,と言う希望なので既存梁の倍以上の補強梁を計画しなければなりませんでした。
 
DSC09494.JPG



既存断面図

DSC09491.JPG



再生計画A部断面図

DSC09495.JPG




解体工事開始
再生計画、設計見積もりが終わり解体工事が始まります
本館を除いて降し屋根部はすべて組直します。

DSC08140.JPG

 

 

DSC08129.JPG

 

 

DSC08153.JPG

 


 家が倒れないよう仮筋交い,足繋ぎを打ちながら解体していきます。

DSC08161.JPG

 

 

DSC08176.JPG



2階の瓦は残したまま家上げをする計画だったのですが、あまりにも構造的に弱さを感じ

危険な状態なので2階の瓦を降ろすことにしました。 雨さらし洗浄状態にしてしまいました。

DSC08199.JPG



 

 

DSC08206.JPG



2階の瓦を降ろした状態です、礎石,土台は土に埋もれた状態で、

想像以上にヨロビもひどく、家がかなりくじけた状態です。 高圧洗浄で洗いをします。 

DSC08225.JPG



本館屋根は、まったく基準がつかめない程波打っています。

DSC08213.JPG




DSC08233.JPG

 

 

再生工事開始

再生計画上,基礎に関係する柱,梁など入れ、計画高さまで、ヨロビを起こしながら家を上げて地盤造りをしていきます。 土台の下にあった石も持ち上げています。

DSC08419.JPG



 基礎に係わるので新しく小黒柱も建てます。

DSC08425.JPG

 


 家全体が上がり、ヨロビも直ってきました。

DSC08426.JPG



DSC08431.JPG

 

 

基礎、鉄筋工事

家が沈まぬよう持ち上げた基礎石をべた基礎ベースで固めていきます。

DSC08444.JPG

 

 

DSC08436.JPG



DSC08449.JPG



2階梁上から見た状態です。 南側,当然あるはずの胴差し梁が4か所ありません、調査段階では解かりませんでした,解体して見て 驚きました。 昔の大工仕事にしては、全体に雑な仕事だと思います。

20220510_165600.jpg

 



養蚕専用住宅だったのでしょう, 2階梁が余りにも細すぎます,相当下がったのでしょう,下に差鴨居として補強改修されていました, 胴差も入っていません, 構造的に非常に弱い建物です。胴差新設, 徹底的に補強していきます。

20220510_170037.jpg



土台敷き出し

ベース,布基礎も終わり、新しい土台を入れていきます。  礎石廻りの布基礎は、後打ち補修していきます。

DSC08510.JPG

 

 

DSC08513.JPG

 


 通し柱も入れ替え,無かった胴差,も入れました。 土壁で大壁だった東側胴差梁が木喰い虫に喰われ撤去,入れ替えです。

DSC08514.JPG

 


玄関増築

施主様の祖父からの希望で玄関は、前に出しました。

1階降し屋根部は、ほぼ新しく組み直し,増築で計画しています。

再生イメージは、武家屋敷風をイメージしているので、玄関屋根は切り妻千鳥破風で計画しました。

DSC08533.JPG

 


 玄関破風板です、破風板の、みぞは専門用語では眉と言うのですが、社寺建築に見られる眉にしてしまいました。住宅ではあまりやりません。

DSC08539.JPG

 

 

DSC08556.JPG



玄関南西側,座敷前の内縁です、元々あったのですが狭かったので広く造り変えました。 

DSC08558.JPG

 


北側から見たパントリー部です。 元々パントリーは、あって柱入れ替え,曲がり梁追加の計画だったのですが桁は使い物になりませんでした。 写真右,上部柱も下部が虫に喰われていて金輪接手で継ぎ補修しました。

DSC08566.JPG




DSC08576.JPG



元の梁が少なく母屋が跳びすぎだった為元の曲がり梁に2本曲がり梁を足しました。

DSC08601.JPG




DSC08577.JPG



土庇,パントリー部の屋根工事が始まりました。

DSC08598.JPG

 


 瓦,板金屋根工事が、始まりました。板金屋根はガルバリウム鋼板緑青色,瓦は三州です。

DSC08615.JPG

 

 

DSC08618.JPG

 

 

DSC08620.JPG

 


 玄関の蓑甲瓦部も葺き上がり,棟がもう少し,ガルバ鋼板も葺き上がりました。

DSC08635.JPG



DSC08641.JPG



玄関は、立派になったと思います。 自己満足です。

DSC08639.JPG



北側梁補強

北ベランダ,降し屋根をやる前に梁補強が必要で補強梁を入れています。

DSC08651.JPG




DSC08645.JPG



この部分は、居間で天井下に化粧で見せなくてはなりません。 曲がり梁を、建った建物に光り付て納める仕事は、大変むずかしい仕事です,それでも何とかうまく納まりました。

DSC08655.JPG



 北側降し屋根です。

DSC08621.JPG




DSC08626.JPG



本館屋根木工事 が始まりました。

破風板,茅負,裏甲,野垂木,野地板の順で施工していきます。

DSC08661.JPG

  


破風板が納まりました。

DSC08663.JPG

 


既存垂木軒先のみ補修して、茅負,裏甲で束ね新たに野垂木を入れ屋根の波を消す計画です。

DSC08668.JPG



DSC08660.JPG



DSC08666.JPG

 


 野地も貼り終わりフェルトを敷いてある状態です。

DSC08671.JPG

 

 


DSC08674.JPG

 


 本館瓦工事が始まりました。

DSC08703.JPG

 

 

DSC08696.JPG

 

 

北側から見たパントリー部です。

DSC08690.JPG

 

 

DSC08681.JPG

 

 

DSC08689.JPG

 


 瓦もガルバも完成しました。

DSC08768.JPG



DSC08761.JPG

 



DSC08794.JPG



北側外部も仕上がってきました。 2階北側は端から端までベランダです,シートで養生しています。


DSC08755.JPG



 玄関,和室部 梁,差鴨居補強

差し鴨居は、5つの部材の集成で考えました。通常差し鴨居,胴差は、こうのホゾと言う仕事で納めるのですが,納めようが無い事と,集成のほうが力があります。玄関舞良戸,障子が納まる差し鴨居は、幅が広く受ける既存柱は細く,4面木材を貼り大きくしました。

DSC08715.JPG




DSC08779.JPG



DSC08705.JPG



集成差し鴨居です。  集成には絶対見えません。

DSC08718.JPG




DSC08722.JPG



 吹き抜け土間室,ロフト部梁仕込みです。 手前に見える柱は、元からあったりっぱな大黒柱です。

DSC08735.JPG

 

 

DSC08740.JPG



 玄関部  玄関式台が出来ています。

DSC08772.JPG



パントりーから土間吹き抜け室を見ています。

DSC08758.JPG




DSC08713.JPG



造作工事
外部サッシも入り造作工事を進めて行きます。

DSC08787.JPG



吹き抜けロフト部の根太が入りました。手前に見える柱は、新たに入れた小黒柱です。
新設した曲梁の塗装をしています。

DSC08789.JPG



新設集成框の塗装をしています。

DSC08826.JPG

 

 

DSC08827.JPG

  


玄関舞良戸,障子が納まる差し鴨居です, 8本の建具が建ちます。 

DSC08835.JPG

 


電気の線が出ている曲がり梁も新設補強梁です,塗装すると元からあった梁のように見えます。 それを1間半の集成差し鴨居が支えます。

DSC08831.JPG

 

 

DSC08863.JPG

 

 

DSC08839.JPG

 


パントリー入り口部 

DSC08847.JPG

 

 

 吹き抜け土間室の小上がり部を工事しています

DSC08909.JPG

 

 

DSC08927.JPG

 


2階です,小屋裏に物置として使用するため床工事をしています, 施主希望追加工事です。

DSC08900.JPG

 


 2F天井です。

DSC08913.JPG

 


3階の物置に昇る昇降ハシゴが見えます。

DSC08915.JPG

 


パントリー入り口部工事をしています。


DSC08944.JPG

 


 ここは1階一番東に位置する部屋で床はコンクリートで仕上げます。物置あるいは倉庫の様な場所になります。古民家らしく梁がきれいです。

DSC08964.JPG

 


吹き抜け部工事  下駄箱隅の柱は、基礎前家上げの時点で建てた欅小黒柱です。

DSC08956.JPG

 


吹き抜け部下駄箱,ロフト手摺も出来てきました。

DSC09086.JPG

 

 

2階のロフト,ローカ部手摺です。

DSC09032.JPG

 



DSC09035.JPG




DSC09040.JPG

 


 

DSC08994.JPG




DSC09023.JPG

 


上から見た階段部です。

DSC09038.JPG

 

 

元々あった大黒柱です, 奥は中廊下ストリップ階段です。

DSC09087.JPG

 

 

居間です。予算的都合もあり裏廻り、2階は、既製品の建具を使い、壁はクロス貼りです。日々暮らす場所なのでメンテナンスに負担のかからない仕様としました。 新設曲がり梁を受ける柱も細いので4面を貼り大きく見せています。

DSC08938.JPG



玄関正面飾り棚部床です。

DSC08868.JPG


 

室造作工事をしていきます。 

DSC08968.JPG

 

 

 建物北西を写しています。内縁と奥座敷です。奥座敷には明かり床、床の間、押し入れが並びます。

DSC08950.JPG

 


2F洋室、施主様の希望で本棚も造りました。  元は梁の上天井,三階の床だったのですが余りにも天井が低いため高く上げて計画しました。

 DSC08977.JPG

 


階段手摺, ローカにも本棚を造りました。

DSC09013.JPG


 

1Fキッチン部です,  梁が余りにも低いため梁型を造り天井を上げました。

DSC09063.JPG

 

 

DSC09073.JPG

 

 

DSC08999.JPG

 


玄関木製建具です。昔の武家屋敷は、いきなり木製舞羅戸が玄関戸だったのですが施主様がそれでは困る,と言うのでその前に、この格子戸を建てる計画にしました。  一番手前は網戸枠です。

DSC09101.JPG

 


玄関正面,舞良戸です。

DSC09164.JPG


 

内部壁は、漆喰仕上げです,だいぶ仕上がってきました。 上の大きな梁も新設集成梁です。 誰が見ても集成梁には見えません。

DSC09114.JPG

 

 

DSC09105.JPG

 

 

DSC09117.JPG

 

 

DSC09107.JPG


 

土間室に薪ストーブが入りました。 

 DSC09102.JPG

 


外部木製戸袋 を造っています, 鏡板無しのアルミ戸袋を囲んであります。 台輪もこれから塗装します。

DSC09053.JPG

 

 

DSC09055.JPG

 

 

DSC09061.JPG

 


西側霧除け工事をしています。

DSC09095.JPG

 

 

DSC09097.JPG

 


玄関,座敷,土間室などメインな部屋の内壁は、漆喰塗りで仕上げています。

DSC09108.JPG

 

 

DSC09112.JPG

 


電気器具も入り完成が近くなって来ました。  電気器具は、施主が選んだのですがなかなかセンスが良いとおもいます。

DSC09160.JPG

 


座敷床の間です。 

DSC09234.JPG

 

 

DSC09371.JPG

 

 

DSC09233.JPG

 

 

DSC09310.JPG



DSC09224.JPG

 


西側内縁

 DSC09231.JPG

 


南側内縁

 DSC09230.JPG

  


 吹き抜け土間室  扉の向こうはパントリーです。  まだ床が養生して在りますが石張りです。

 DSC09400.JPG

 


施主の物置にあった千本格子戸です4本あり設計段階からの再生使用計画でした。その向こうはキッチンです。 

DSC09404.JPG

 


左の千本格子戸を開けると玄関,座敷,右の千本格子戸を開けると階段室,中廊下です。

DSC09212.JPG

 


土間室入り口の吊り連窓木製戸は、下部がスライドすると網戸になります。

DSC09213.JPG



土間室から外を見ています, 外構工事中です。

DSC09409.JPG

 


居間大壁洋室です。

 DSC09239.JPG

 


 居間から中廊下,階段室を見ています。

 DSC09243.JPG

 


中廊下,階段室です, ここまでは 真壁漆喰仕上げです。

DSC09245.JPG

 

 

DSC09248.JPG

 

 

DSC09253.JPG

 


2階洋室廊下にも本棚が見えます。

DSC09265.JPG

 

 

DSC09287.JPG

 


 南向き洋室が三部屋連なります,その向こうが吹き抜け部ロフトです。

DSC09286.JPG



東北部洋室です。

DSC09251.JPG




2階ロフト部から見ています。

DSC09260.JPG



2F中ローカ側から階段降り口,吹き抜け側を見ています。 

DSC09256.JPG




DSC09258.JPG



 玄関正面の飾り床部吹き抜け土間室から千本格子を開け見ています。

DSC09362.JPG



土間室から千本格子を開け、玄関室を見ています。

DSC09221.JPG

 

 


DSC09367.JPG

 


正面襖部は、お客様用コート掛けクローゼットです。 

DSC09386.JPG




DSC09227.JPG

 


 玄関正面飾床です。

DSC09378.JPG



DSC09220.JPG

 

 

DSC09169.JPG

 

 

DSC09327.JPG

 

 

DSC09334.JPG

 

 

DSC09338.JPG

 

  

DSC09349.JPG

 

 

DSC09368.JPG




DSC09308.JPG

 

 

DSC09331.JPG

 


 元の家も有ったのですが又降し屋根上濡れ縁も付きました。

DSC09185.JPG

 

 

DSC09201.JPG

 


元々の家の廻りに在った石を使って外構工事をしています。 

DSC09196.JPG

 

 

DSC09198.JPG

 

 

DSC09200.JPG

 

 

DSC09296.JPG

 

 

DSC09203.JPG

 

 

DSC09192.JPG

 


北側ベランダです。 

DSC09278.JPG


 

 玄関屋根,南ベランダ,屋根上濡れ縁です。

DSC09284.JPG



外構工事もとりあえず此処まで  完成です。

DSC09452.JPG




DSC09454.JPG




DSC09458.JPG





山梨の工務店 | 古民家再生、和風建築

〒400-0851 山梨県甲府市住吉1-1-34
電話番号 0120-66-1593 / FAX 055-226-8122

ご相談無料

山梨県の工務店 住まいの松木へのお問い合わせ・資料請求は、お電話またはメールで受け付けております。