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2022年1月アーカイブ
施工 株式会社住まいの松木
画面をクリックすると拡大されます。
とりあえず数枚完成写真を載せます。
再生工事が始まります。
甲府盆地東部に位置するこちらの古民家の解体から再生されるまでの様子を工事の進行と共に紹介していきます。
工事着手前 外部南面
東降し部
東妻側壁は大壁で、土壁漆喰その上にサイディングが貼ってあります。
工事着手前 内部 (調査写真)
2F調査,番付
古民家再生なので現状を把握するため細部に至るまで調査し伏せ図を書くための番付を付けていきます。
材料も尊かったのでしょう古材がかなり使用してあるようです。
南内縁です。
家が倒れないよう仮筋交い,足繋ぎを打ちながら解体していきます。
2階の瓦は残したまま家上げをする計画だったのですが、あまりにも構造的に弱さを感じ
危険な状態なので2階の瓦を降ろすことにしました。 雨さらし洗浄状態にしてしまいました。
2階の瓦を降ろした状態です、礎石,土台は土に埋もれた状態で、
想像以上にヨロビもひどく、家がかなりくじけた状態です。 高圧洗浄で洗いをします。
本館屋根は、まったく基準がつかめない程波打っています。
基礎に係わるので新しく小黒柱も建てます。
家全体が上がり、ヨロビも直ってきました。
基礎、鉄筋工事
家が沈まぬよう持ち上げた基礎石をべた基礎ベースで固めていきます。
2階梁上から見た状態です。 南側,当然あるはずの胴差し梁が4か所ありません、調査段階では解かりませんでした,解体して見て 驚きました。 昔の大工仕事にしては、全体に雑な仕事だと思います。
養蚕専用住宅だったのでしょう, 2階梁が余りにも細すぎます,相当下がったのでしょう,下に差鴨居として補強改修されていました, 胴差も入っていません, 構造的に非常に弱い建物です。胴差新設, 徹底的に補強していきます。
土台敷き出し
ベース,布基礎も終わり、新しい土台を入れていきます。 礎石廻りの布基礎は、後打ち補修していきます。
通し柱も入れ替え,無かった胴差,も入れました。 土壁で大壁だった東側胴差梁が木喰い虫に喰われ撤去,入れ替えです。
玄関増築
施主様の祖父からの希望で玄関は、前に出しました。
1階降し屋根部は、ほぼ新しく組み直し,増築で計画しています。
再生イメージは、武家屋敷風をイメージしているので、玄関屋根は切り妻千鳥破風で計画しました。
玄関破風板です、破風板の、みぞは専門用語では眉と言うのですが、社寺建築に見られる眉にしてしまいました。住宅ではあまりやりません。
玄関南西側,座敷前の内縁です、元々あったのですが狭かったので広く造り変えました。
北側から見たパントリー部です。 元々パントリーは、あって柱入れ替え,曲がり梁追加の計画だったのですが桁は使い物になりませんでした。 写真右,上部柱も下部が虫に喰われていて金輪接手で継ぎ補修しました。
瓦,板金屋根工事が、始まりました。板金屋根はガルバリウム鋼板緑青色,瓦は三州です。
玄関の蓑甲瓦部も葺き上がり,棟がもう少し,ガルバ鋼板も葺き上がりました。
玄関は、立派になったと思います。 自己満足です。
北側梁補強
北ベランダ,降し屋根をやる前に梁補強が必要で補強梁を入れています。
本館屋根木工事 が始まりました。
破風板,茅負,裏甲,野垂木,野地板の順で施工していきます。
破風板が納まりました。
既存垂木軒先のみ補修して、茅負,裏甲で束ね新たに野垂木を入れ屋根の波を消す計画です。
瓦もガルバも完成しました。
北側外部も仕上がってきました。 2階北側は端から端までベランダです,シートで養生しています。
差し鴨居は、5つの部材の集成で考えました。通常差し鴨居,胴差は、こうのホゾと言う仕事で納めるのですが,納めようが無い事と,集成のほうが力があります。玄関舞良戸,障子が納まる差し鴨居は、幅が広く受ける既存柱は細く,4面木材を貼り大きくしました。
玄関舞良戸,障子が納まる差し鴨居です, 8本の建具が建ちます。
電気の線が出ている曲がり梁も新設補強梁です,塗装すると元からあった梁のように見えます。 それを1間半の集成差し鴨居が支えます。
パントリー入り口部
吹き抜け土間室の小上がり部を工事しています
2階です,小屋裏に物置として使用するため床工事をしています, 施主希望追加工事です。
2F天井です。
3階の物置に昇る昇降ハシゴが見えます。
パントリー入り口部工事をしています。
ここは1階一番東に位置する部屋で床はコンクリートで仕上げます。物置あるいは倉庫の様な場所になります。古民家らしく梁がきれいです。
吹き抜け部工事 下駄箱隅の柱は、基礎前家上げの時点で建てた欅小黒柱です。
吹き抜け部下駄箱,ロフト手摺も出来てきました。
2階のロフト,ローカ部手摺です。
上から見た階段部です。
元々あった大黒柱です, 奥は中廊下ストリップ階段です。
居間です。予算的都合もあり裏廻り、2階は、既製品の建具を使い、壁はクロス貼りです。日々暮らす場所なのでメンテナンスに負担のかからない仕様としました。 新設曲がり梁を受ける柱も細いので4面を貼り大きく見せています。
玄関正面飾り棚部床です。
和室造作工事をしていきます。
建物北西を写しています。内縁と奥座敷です。奥座敷には明かり床、床の間、押し入れが並びます。
2F洋室、施主様の希望で本棚も造りました。 元は梁の上天井,三階の床だったのですが余りにも天井が低いため高く上げて計画しました。
階段手摺, ローカにも本棚を造りました。
1Fキッチン部です, 梁が余りにも低いため梁型を造り天井を上げました。
玄関木製建具です。昔の武家屋敷は、いきなり木製舞羅戸が玄関戸だったのですが施主様がそれでは困る,と言うのでその前に、この格子戸を建てる計画にしました。 一番手前は網戸枠です。
玄関正面,舞良戸です。
内部壁は、漆喰仕上げです,だいぶ仕上がってきました。 上の大きな梁も新設集成梁です。 誰が見ても集成梁には見えません。
土間室に薪ストーブが入りました。
外部木製戸袋 を造っています, 鏡板無しのアルミ戸袋を囲んであります。 台輪もこれから塗装します。
西側霧除け工事をしています。
玄関,座敷,土間室などメインな部屋の内壁は、漆喰塗りで仕上げています。
電気器具も入り完成が近くなって来ました。 電気器具は、施主が選んだのですがなかなかセンスが良いとおもいます。
座敷床の間です。
西側内縁
南側内縁
吹き抜け土間室 扉の向こうはパントリーです。 まだ床が養生して在りますが石張りです。
施主の物置にあった千本格子戸です4本あり設計段階からの再生使用計画でした。その向こうはキッチンです。
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左の千本格子戸を開けると玄関,座敷,右の千本格子戸を開けると階段室,中廊下です。
土間室入り口の吊り連窓木製戸は、下部がスライドすると網戸になります。
土間室から外を見ています, 外構工事中です。
居間大壁洋室です。
中廊下,階段室です, ここまでは 真壁漆喰仕上げです。
2階洋室廊下にも本棚が見えます。
南向き洋室が三部屋連なります,その向こうが吹き抜け部ロフトです。
元の家も有ったのですが又降し屋根上濡れ縁も付きました。
元々の家の廻りに在った石を使って外構工事をしています。
北側ベランダです。
玄関屋根,南ベランダ,屋根上濡れ縁です。
外構工事もとりあえず此処まで 完成です。