S邸屋根工事(東側本館)の紹介をします。
東側本館の屋根工事は、西側本館と平行して行われました。
門から入り玄関に続く大きなのメインとなる屋根です。
下の写真は仕事が始まる前の写真で建て方後の写真になります。
写真では、分かりにくいかも知れませんが、上の段の屋根に垂木が廻り始めました。
軒の出は3尺(909mm)有ります。
垂木,茅負いが廻り杉板が貼られた様子です。
茅負いや、杉板が貼られると大まかな軒下の様子がわかる様になります。
木負い1段目、2段目が廻りました。
屋根を造るにあたり、隅の部分の加工には、規矩術と言う大工の計算術を使います。
今回の屋根は、照りが有り隅木、垂木、茅負い、木負いと高さの変化があります。
その為、規矩術の理解がなくては、それぞれの部材に収まり、屋根の勾配にばらつきが
出てしまいます。
理に叶った物は美しく、規矩術を使い理屈を突き詰め美しい屋根を造る様に努めました。
次回は、S邸屋根工事(東側本館)(2)の紹介をします。