S邸内縁庇(2)の紹介をします。
1段目の木負いが廻り終わり3段目の木負いが回り始めました。
茅負い、木負いが取り付け終わり、木小舞が取り付けられました。
「木小舞」とは長く細い部材です。部材としては、小さく細い部材などですが、木小舞
の入らない軒は何か物足りなさを感じ、有ると軒先の魅力を引き立ててくれる部材です。
杉板が貼られ始めました。ここの部分は、2間続きの座敷前の内縁になります。杉板が貼
り始められると内縁の雰囲気がわかるようになります。
照りの有る、隅部分にも杉板が貼られ軒下の雰囲気がわかる位になりました。
スーと落ち着きの有る、そして品の有る照りになりました。
野隅が入り始めました。いよいよ内縁屋根全体の格好が見え始めます。
野隅が入り、野垂木、野地板が貼られ終わり、アスファルトルーフィングが張られてい
る様子です。
屋根は4寸5分勾配をむくらせたものに、照り始めを桁から1尺手前からとった屋根です。
仕上げはかわらで葺かれます。照りのある屋根の隅は後7箇所有り、勾配は5寸5分をむ
くらせたもので場所、場所での野隅の勾配も変わります。
屋根全体の出来上がり家全体での雰囲気を見るのが楽しみです。