施工 株式会社住まいの松木
完成 令和2年
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令和元年の台風の被害を受けて屋根が飛ばされた、随身門です。銅板が無くなっています。
台風の風で銅板を屋根下地に止めておく吊り子が浮いてしまい銅板でシートをかけた状態になってしまいました。 風が吹くと銅屋根が、今にも飛ばされそうにふわふわ動く状態です。
屋根撤去工事
足場を掛け銅板の撤去作業が始まりました。
剥がして見ると屋根下地も相当傷んでいました。
鳥ヤスメもぐらぐらな状態です。
神社関係者も誰も知らなかったのですが、正面左隅木の所が火事になり、補修が施されていました。
木工事
屋根葺き替えにあたり、野地板など全般にわたり屋根下地の改修工事を施しました。
屋根葺き工事
屋根張工事が始まりました。緑青色のガルバリウム鋼板で葺きます。
完成しました。
鬼は既存の物を補修し棟,鳥ヤスメは、銅板で補修,葺き替えしで仕上げました。
拝殿側から見ています。
参考: 随神門は、寛文年間に再建され市の文化財になっているそうです。組物は出組で組れ、垂木は扇,飛猿垂木となっていて、割り付けは鎌倉割,等間割とあるそうですが、よほど調査しないと解りません。 神技と言われる規矩術(計算術)の中でも最難事と言われる仕事です。
私も大工になった者として一度は三手先,飛猿,扇垂木と挑戦する機会があったらいいなと思っています。